3点バーストを備えたMP5A5は、メカボックスの構造が独特な電動ガンです。この記事では、Umarex/VFC Hk MP5A5にMagnusチューンを施す手順を整理します。
3点バースト搭載MP5A5のチューン要点まとめ
- 機械式の3点バースト機構を内蔵し、メカボックスやギア、スイッチ、トリガーなどは専用
- バッテリーはハンドガード内に収納する(A4はストック内)
- ギアは3点バースト機構の関係で、純正品のみ使用できる
- シリンダー、ピストン、タペットプレート、モーター、バレルをチューン
- FETは最初から組み込み済みで、初速はインナーバレル長で調整
| 部位 | 使用パーツ | 狙い |
|---|---|---|
| 軸受け | ORGA SUS420 8mm軸受け | 耐久性の向上 |
| ギア | 純正品 | 3点バースト機構の専用品 |
| シリンダー | MagnusシリンダーセットVer2~Ver6 | ボアアップで飛距離アップ |
| ピストン | J-Armament製14歯メタルTeethピストン | 耐久性の向上 |
| タペットプレート | GUARDER タペットプレート Ver.2用 | 耐久性の向上 |
| メインスプリング | Magnusスプリング従来用 | チューンの定番 |
| モーター | 東京マルイサマリウムコバルトモーター | ハイレートスプリングでもレスポンスを保つ |
| インナーバレル | Magnusバレル | 弾道の安定 |
| HOPラバー | ORGA DIMENSION フラットHOP | 面HOP仕様 |
Umarex/VFC Hk MP5A5 AEG ZD Magnusチューン
3点バースト搭載MP5A5の特徴

今回はUmarex/VFC Hk MP5A5 AEG ZD Magnusチューンのご紹介です。
この機種の最大の特徴である3点バーストはやはり魅力です!
内部ですがパッと見は通常のVer.2メカボックスですが機械式3点バースト機構が内蔵の為メカボックスやギア、スイッチ、トリガーなどは専用となります。
A4はストック内にこのA5はハンドガード内にバッテリーを収納します。
A4とA5では、バッテリーの収納場所が異なります。そのため、作業を始める前に、バッテリーを外しておきましょう。
ハンドガードと配線コネクターを外す

ハンドガードを外して配線を止めているタイラップとコネクターを外します。
このタミヤミニコネクターを外すにはEAGLE RACING ピン リムーバー for EP Air 7.2vが便利です!
ピンリムーバーは1本は持っておいた方が良い工具ですね。
ストックとアッパー・ロアの分解

マガジンリリースレバー部のピンを外しロアレシーバーを後方にスライドさせます。
アッパーとロアが分かれると、メカボックスの固定ネジが見えます。そのため、次はメカボックスを取り出す作業に進みます。
メカボックスを取り出す
グリップエンドの内側には、モーターと配線が入っています。そのため、外したあとは、配線を引っ張らないように注意しましょう。

配線の通し方は銃によって違う場合があるのでチェックしておきましょう。

モーターを取り出したらグリップ奥にあるメカボックス固定ネジを外します。
固定ネジを外す前に、配線の位置を写真で記録しておくと、組み立てで迷いません。

これでメカボックスが取り出せます。
矢印の部分からマイナスドライバーなどで逆転防止ラッチを解除出来るのですがこれで解除すると3点バースト機構のパーツかセクターギアのカム部分が破損するので解除はしないで下さい。
3点バーストのメカボックスを開けて洗浄する

メカボックスを開けます。
メカボックス内のパーツを外し洗浄をします。
お伝えし忘れましたがFETも最初から組み込まれています。
軸受けの交換

軸受けを接着します。
VFCの軸受けは8mmタイプとなりますので耐久性向上の為ORGA SUS420 8mm軸受けを使用します。
組込み方の詳細はブログに電動ガンへの軸受け組込み時の注意点につきましてとして掲載しておりますのご覧下さい。
ギアのシムを通常の調整に変更する

ギア類は3点バースト機構の関係で純正品しか使えません。
次にスパーギアとセクターギアのシムフリーから通常のシム調整が出来る様に変更します。
まずはスパーギアの軸に入ってるスプリングを抜きます。

スペーサーはそのまま戻します。
これでスパーギアのシム対応は完了です。
シム調整は、ギアの上下の隙間を整える作業です。そのため、ギアの動きを安定させる効果があります。

使っていないセクターギアのシャフトからスペーサーを抜き取り移植します。
内径φ3のパイプ状の物があれば代用は可能です。
スペーサーは、シムを調整するときに使う部品です。そのため、外したスペーサーは、なくさないように保管しておきましょう。

続いてシム調整を行います。
YouTubeにてシム調整の動画をUPしておりますのでシム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!をご覧ください。
シム調整が終わったらギアのグリスアップを行います。
Magnusシリンダーの組み込み

シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
シールテープは、シリンダーヘッドの気密を保つために巻きます。そのため、巻く量は4~5巻きに揃えましょう。
ピストンとタペットプレートの交換

ピストンも耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンを使用します。

こちらも耐久性向上の為GUARDER タペットプレート Ver.2用を組込みます。
タペットプレートは、ノズルを前後に動かす部品です。そのため、耐久性を高めると、長く使いやすくなります。
スイッチとの干渉を確認する

このままではスイッチと干渉するのでガイド部の突起を削り落とします。

だいたい削ってあれば大丈夫です。
スイッチと干渉しない事を確認して下さい。
干渉が残ると、トリガーの動きが重くなる恐れがあります。そのため、組み立ての前に必ず確認しましょう。
シリンダー周りの組み上げ

シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、シリンダー周りを組み上げます。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
Magnusスプリングとスプリングガイド

メインスプリングはMagnusスプリング従来用を使用します。
Magnusスプリングは、チューンの定番として使われるスプリングです。ただし、VFC電動ガンでは、ガイド側の加工が必要になります。

VFC電動ガンの場合はスプリングガイドのベアリング部が厚いのでMagnusスプリングは引ききれません。
スプリングガイドを分解しベアリング部を取り外し代わりに樹脂製リングをはめ込みます。
ベアリング部を外すのは、Magnusスプリングを引ききれないためです。そのため、VFC電動ガンでは、この加工が必要になります。
メカボックスの組み上げと潤滑

メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込み閉じます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
ロアレシーバーへの組み込みの注意点

これからロアレシーバーにメカボックスを組込むのですが少し注意が必要です。
左側のセレクタープレートと右側のセイフティープレートの溝にそれそれセレクターレバー内側の突起を合わせながら組込む必要があります。
これを合わせずに強引に組み込むと突起が折れてしまいます。
突起が折れると、セレクターレバーが使えなくなります。そのため、無理に押し込まず、位置を確かめましょう。

セレクターレバー内側の突起です。
この突起とプレートの溝を合わせます。

セレクターレバーをFULLにしてメカボックスを入れるとプレートの溝と突起が合わせやすいです。
モーターの組み込みとロア周りの完成

最近はカスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーター組込みます
サマリウムコバルトモーターを組み込めばハイレートスプリング使用時でもトリガーレスポンスを損なうことなく使用出来ます。
FETが組まれているのでSBDは必要ございません。
サマリウムコバルトモーターは、近年のカスタムの定番です。そのため、レスポンスを重視する人に向いています。

モーターを組込んでテストドライブです。
これでロア周りのチューンは終了です。
フロント周りのチューン

次にフロント周りのチューンです。
チャンバーを後方に抜けば取り出せます。

チャンバーを分解しインナーバレルとHOPアームを取り出します。
Magnusバレルの組み込み

インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
HOPラバーの接着

HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOPを使用し接着します。

今回はHOPの降りる量が足らなかったので0.5mmのゴムシートを貼り付けました。
初速の調整と試射
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。
日本では、エアガンの運動エネルギーに上限があります。そのため、調整後は必ず、初速を測定して確認してください。
3点バーストのMP5A5に関するよくある質問(Q&A)
Q. 3点バーストとは何ですか?
1回のトリガー操作で、3発を連続して撃つ機構です。そのため、メカボックスやギア、スイッチ、トリガーなどは専用になります。
Q. メカボックスは通常のVer.2と同じですか?
パッと見は、通常のVer.2メカボックスです。ただし、機械式の3点バースト機構が内蔵されているため、専用のパーツになります。
Q. バッテリーはどこに入れますか?
A5は、ハンドガード内にバッテリーを収納します。一方、A4はストック内に収納します。
Q. ギアは交換できますか?
3点バースト機構の関係で、純正品しか使えません。そのため、シムを通常の調整ができる形に変更します。
Q. 逆転防止ラッチは解除してよいですか?
解除しないでください。マイナスドライバーなどで解除すると、3点バースト機構のパーツかセクターギアのカム部分が破損します。
Q. FETは追加が必要ですか?
FETは最初から組み込まれています。そのため、SBDは必要ありません。
Q. ロアにメカボックスを組み込む注意点は?
セレクターレバー内側の突起を、左右のプレートの溝に合わせます。そのため、強引に組み込むと、突起が折れてしまいます。
Q. どのパーツを交換しますか?
軸受け、シリンダー、ピストン、タペットプレート、スプリング、モーター、バレル、HOPラバーです。そのため、記事の表も参考にしてください。
Q. シム調整の動画はありますか?
YouTubeに、シム調整の動画が公開されています。そのため、作業の前に確認すると、流れをつかみやすくなります。
Q. 初速はどう調整しますか?
インナーバレル長で調整します。そのため、バレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。














